テリアと暮らす日々のかけら

人とお犬の健康うかがい

心電図のメッセージ

日常をバタバタと過ごす間に 季節は進みます。

変わった紫陽花「墨田の花火」が咲き

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朝の公園では めずらしいオオミズアオに遭遇

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とても美しい蛾で羽を広げると10㎝ほどあります。

多分 羽化したてで羽が伸びるの待ってるところでしょう。

モミジ、アンズ、ウメ、サクラ、ナシ、リンゴを食べるそうで

公園の桜の葉を食べて大きくなったのね。

でも、大人の姿に口は退化してありません。

何も食べず、桜の木に卵を産んで一生を終えます。

自然の中に生きるモノたちは気高く 厳しさの中に命を全うしているのですね。

 

昨日の心電図のお話を すこし発展させましょう。

犬の心電図は初めてみたのですが 人と変わらないことにビックリ。

心臓は小さな電気信号が伝わることで 順番に必要な部分が収縮します。

その微量な電気信号を測定して波形にするのが心電図。

4つの部屋(2房2心室)の構造が同じなら 電気信号も同じなのは当然ですね。

 

子供の心電図を検査する目的は 先天性の心臓疾患を見つけることです。

学校でプールの授業が始まるまでに検査をします。

 

成人健診で問題な心電図は大きく分けて 不整脈と波形異常。

不整脈はリズムが狂っているものです。

アメリは一定リズムでも2回に1回サボりがある。

これも拍動せよの信号に反応していない不整脈です。

リズムに関係なく拍動が入ったり 間延びしたり 連打したり。

時々、正常な人でもバクバクっとしますね。

正常でも起ります。 続くのであれば検査して下さい。

一定のリズムが刻めない不整脈は いろいろなパターンがありますが

重症であればペースメーカーが使われます。

 

波形異常は電気信号が伝わるルートが違ってたり

他の病気が原因だったり 心臓に肥大があったりすると起りますが

その中で 成人健診で注目しなければならないのが

虚血性心疾患です。

虚血性? 何でしょう。

心臓が働くために 心臓自身に酸素や栄養を運ぶ血管がありますが

その大切な血管が動脈硬化などで 狭くなったり塞がったりして

心臓のための血液が届かなくなることです。

 

心臓への血流不足で胸が痛くなるのが狭心症

動脈の中が詰まって心臓への血流が完全に止まってしまうのが心筋梗塞です。

心臓が働けなくなる。心臓の細胞に壊死が起こり動かなくなる。

怖いですね。

その兆候が心電図でとらえられます。

血管が硬くなる原因は老化、血管が詰まるのは脂肪の蓄積。

脂肪の蓄積がプラーク(固まり)となって血管の壁が盛り上がります。

そして血管が細くなり血圧も上がる。

血液検査でコレステロール 脂質代謝に問題のある人は

真剣に改善しましょう。

プラークは体中の血管に出来ます。

頸動脈にできて、剥がれて脳につまったら脳梗塞です。

 

健康はまず血管から

生活習慣病って軽くないゾのお話でした。